今回は不動産購入において気になる話題のひとつである「頭金」について解説します。
「不動産購入のために、みんなはどのくらいの頭金を用意しているのか」という目安や、頭金ゼロでも不動産購入はできるのか、などについてお話ししますよ。
不動産購入のために用意しておきたい頭金の目安はこれだ！
ではまず、不動産購入のために用意しておきたい頭金の目安について解説しましょう。
用意しておきたい頭金の目安はズバリ「物件価格の1～2割」です。
その根拠は、2020年8月に住宅金融支援機構が発表した「2019年度フラット35利用者調査」の結果。
これによると、頭金の平均はざっと以下のとおりとなっています。
●注文住宅：621.9万円（18.0％）
●土地付注文住宅：443.2万円（10.4％）
●建売住宅：282.4万円（8.1％）
●マンション：736.2万円（16.3％）
こうして見ると、ほぼ10～20％の範囲内におさまっていますね。
建売住宅だけは10％以下ですが、それでも10％にかなり近い数字です。
もちろん、頭金がこれより多く用意できるなら、それに越したことはありませんよ。
頭金がゼロでも不動産購入は可能？その可否と注意点について
さて、不動産購入の際の頭金の目安をざっと解説しましたが「そんなに頭金を用意することはできない、頭金ゼロで購入したい」という人もいるでしょう。
頭金ゼロでも不動産購入ができるかどうかというと、今はフルで借りられる住宅ローンもありますので、購入自体は可能です。
ただし、頭金ゼロでの不動産購入には注意点もあります。
まずひとつは「頭金ゼロでOK＝貯金ゼロでOK」というわけでない、ということ。
不動産購入の際には物件価格だけでなく、購入やローンの手続きにまつわる諸費用や新生活のための家具家電費用などもかかってきます。
たとえ頭金ゼロで住宅ローンをフルで借りるとしても、この部分は自分で用意する必要がありますよ。
中には諸費用込みで住宅ローンを組める金融機関や、諸費用向けに別途ローンを用意している金融機関もありますが、それを選ぶとなると「住宅ローンを借りる先」の選択肢はかなり狭くなってしまいます。
そしてもうひとつの注意点は、頭金の有無で住宅ローンの金利にも有利不利の差が出やすいということです。
頭金を用意できたほうが、金利の低い住宅ローンの選択肢が多くなりますよ。
まとめ
今回は、不動産購入の際の頭金の目安や、頭金ゼロでの不動産購入の可否とその注意点について解説しました。
一応頭金ゼロでも住宅ローンをフルで借りて購入することは可能ですが、頭金があったほうが有利であることは間違いありません。
不動産購入を検討している人は、ぜひ頭金の準備を積極的に始めていきましょう。
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